HASEKO - KUMA HALL

【会期終了】東京大学建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座完結展
森に棲む月に棲む建築構造デザイン 開催のお知らせ

2022.06.10

本展覧会は終了致しました。
————

2010(平成22)年から12年間、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻に開設された「建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座」が完結しました。この度これを記念し、本寄付講座から生み出された建築構造デザインのプロジェクトを、HASEKO-KUMA HALL及び駒場・柏の3キャンパスで展示します。HASEKO-KUMA HALLではパネル、映像展示での開催となります。森の「こもれび」の中に、そして月の「縦孔」の中に棲みつく「建築構造デザイン」の世界をご覧ください。

【展示概要】
力学・幾何学・デジタル技術を駆使し、極細・極薄を探究した建築構造デザインは、「こもれび」の光で満ちた空間を生み出します。本展では、曖昧性(Fuzzy)を帯びた結節点(Node)で結ばれ、森の「こもれび」の様相を呈した世界最強級のガラス《Transparent Structures》(2015)や「壊れても死なない構造」を夢見て華やかに舞う世界最薄の布《羽衣構造:紅掛空》(2019)や21_21 DESIGN SIGHT「虫展」に出展した世界最薄の和紙《極薄和紙の巣》(2019)といった30ほどのプロジェクトを原寸大のモックアップや映像、スケッチ、図面等を通してご紹介します。
これらのプロジェクトで培われたエンジニアリングは、東日本大震災の被災地における膜テンセグリティ構造の集会所《MOOM[Membrane Oom]》(2011)に、アルゼンチンのスラム街では親杭横矢板の土留め壁《SMAワークショップ》(2018)に、さらに月や火星に存在する縦孔と呼ばれる巨大な洞窟に着床させる月面基地の提案《Lunar/Mars Base Camp》(2021)へと結実していきました。本寄付講座が提案してきた「森に棲む月に棲む建築構造デザイン」は、これまで体験したことない新しい空間へと私たちを導き、工学の未来を切り拓く契機となることでしょう。

※本郷会場では、一部のプロジェクトを映像とパネルで展示します。現物展示はありません。

【開催概要】
主 催| 東京大学大学院工学系研究科建築構成材デザイン工学(AGC旭硝子)寄付講座、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館、東京大学工学部11号館HASEKO-KUMA HALL、東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻佐藤淳研究室
共 催|東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
協 力|東京大学柏図書館、東大駒場友の会、株式会社タカムラ産業
会 期|令和4年7月16日(土)~9月11日(日)
会 場|下記3会場

本郷会場:東京大学 本郷キャンパス 工学部11号館HASEKO-KUMA HALL
住所 東京都文京区本郷7-3-1
開館時間 7:00-19:00(最終入館18:30)、土日祝休館
入館料無料
※会期中も講堂では、講義が行われております。私語はお控えください。
※会期中、大学の行事等により入館制限をする日があります。

駒場会場:東京大学 駒場Ⅰキャンパス 駒場博物館
ウェブサイト http://museum.c.u-tokyo.ac.jp/

柏会場:東京大学 柏キャンパス 東京大学柏図書館
ウェブサイト https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/kashiwa
※ご利用は学内の方、入館証をお持ちの学外の方に限ります。
※土曜日のご利用は学内の方に限ります。

ご来館の際は、各施設の利用規則に従ってご利用ください。